不安症はなぜ生じる?
ヒトの心には、本人の意思とは別に「なんとなく不安」とか「ばくぜんとした不安」という心の動きが現れることがあります。
同じ状況にあっても、ある人はやり過ごすせることでも、ある人にとっては眠れないくらい動揺を生じさせる場合があります。
これは何が原因しているのでしょうか?
精神科医の森田正馬先生はこう言われてました。
不安とは「愛情に飢えた孤独感から生じる」と・・・。
本来その孤独感は家族関係の中で学び解消されていくことが多いものですが、
その過程でうまく昇華できない場合に精神の後退がおこリ、不安症に陥るのです。
また、個人の思考パターンにも影響を受けています。
その思考の根底にあるものが「完全主義」とか「固執する性格」です。
そのまた枝葉に、自己中心性・忍耐力の欠如・猜疑心・依存心・劣等感・逃避癖
といった性格をもちあわせています。
確かに、不安症の人・パニック障害の人・うつ病の人の多くに、
一見ものわかりがそさそうに見えますが、あることがらに固執して、
多様性を受け入れない性格がみらるのも事実です。
裏返すと、多様性を受け入れ自分のおかれた状況をそのまま受け入れることができれば
精神症状は次第に改善していくのではないのでしょうか・・・。